
KKE無線通信セミナー
~ミリ波時代を切り拓くシミュレーションと実装技術~
~講演概要~(タイムテーブル)
※タイムテーブルに関しましては、順序が変更になる場合がございます。
13:00~13:10 | 開会挨拶 株式会社構造計画研究所 通信工学部長 西浦 升人 |
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13:10~13:30 | 株式会社構造計画研究所:藤井 義巳 「Beyond 5G / 6G に向けたOAIベースのミリ波 SDR 通信システムの構築」 SDR技術の普及とコンピュータの計算処理能力の向上、それにオープンソースソフトウェアの登場などの要因が一度に整って来たことで、いわゆる通信の民主化が近年一気に進展してきている。その中で構造計画研究所は10年以上に渡り、世の中の様々な課題に対して、SDR技術を応用して課題解決に取り組んできた。中でもこの数年、総務省の研究開発プロジェクトに携わる中で、5Gをベースに更に高度な無線通信環境を構築すべく、ミリ波に対応したSDR装置の開発とそれを使った無線アクセス方式の実現に挑戦、所定の成果を上げることができた。その成果についてのご説明も含めて、弊社のこれまでの無線通信分野における取り組みについてご紹介する。 |
13:30~14:00 | 株式会社アイダックス:戸部 英彦氏 「L5Gリモート環境構築:キラーアプリを目指せ!」 (株)アイダックスでは、2021年の東京都産業技術研究所(TIRI)様の共同研究により、“ローカル5G(L5G)基地局実験キット”を開発しました。この実験キットは、L5G普及の大きな障害である高額な基地局の価格を下げることが目標の一つでした。価格低下の原動力は、オープンソースソフトウェア(OSS)を採用したPCベースの基地局(gNB)でした。しかしながら、WiFiが十分に高速であり、更に低価格で、かつ免許不要であることを考えると、L5GがWiFiを超える有効性が示されない限り普及は見込めません。そこでL5Gのキラーアプリが切望されます。高額な基地局を購入しなくとも、アプリ開発が進められるL5Gリモート環境の開発を解説します。また、弊社の新たな取り組み(ミリ波、5G基地局エミュレータ)もご紹介します。 |
休憩(15分) | ※宜しければ、展示観覧などにもご利用下さい。 |
14:15~14:45 | アンリツ株式会社:川内 清氏 「5G FR2で再認識された電波伝搬評価の課題と解決策」 ミリ波帯の電波伝搬評価で顕在化したアンテナを利用する測定系での振幅エラーとその対策方法、さらに根本的な測定ソリューションを紹介します。 |
14:45~15:15 | MathWorks Japan:田中 明美氏 「6Gに向けたAIxMBDxデジタルツイン活用法~設計・開発から実装まで~」 近年の無線通信は多機能化、複雑化が進み、開発前の性能の見積は今まで以上に困難になっています。またこの分野でのAI技術の応用は性能の向上が見込まれますが、学習用のデータが極端に少ないとも言われていま. 通信システムをモデル化し,デジタルツインの技術を活用することにより,学習用データの増強が可能と考えられています.また各コンポーネントの開発を行う段階でシステム全体の性能の評価が出来るため、通信システム全体の開発効率向上に貢献します. 一方で,ミリ波を活用した高精度システムのシミュレーションは非常に時間がかかってしまうことも容易に想像できます.そこで,本講演では自動車業界ではすでに一般的に利用されているMBD(モデルベースデザイン)やROM(Reduced Order Moldering)を通信システム開発に適用し,シミュレーションによる性能評価を行う事で、シミュレーションの高速化、品質の向上、コストダウンが同時に実現できる開発環境をご紹介します。 |
15:15~15:45 | アナログ・デバイセズ株式会社:峰野 太喜氏 「Post 5G、6Gに向けた半導体デバイスの動向」 アナログ・デバイセズは半導体メーカとして移動体通信基地局向けを中心に、ソフトウェア無線技術を適用したデバイス、およびそれを応用した無線通信分野向けのソリューションを開発・製造してきました。最近ではダイレクトコンバージョンのトランシーバーデバイスで400MHz、ダイレクトサンプリング方式の高速コンバーターでは1.5GHzを超える瞬時信号帯域幅が取り扱うことができ、sub 6GHzからミリ波まで幅広い周波数帯域において、高性能かつ高密度の回路実装で無線通信装置の小型化や低消費電力化に寄与してきました。本講演では当社が開発するソフトウェア無線の最先端のアーキテクチャについて概観し、またその応用事例としてトランシーバーデバイス、高速コンバータおよび、これらのデバイスを応用した際の無線通信装置のアーキテクチャの具体例に関して解説します。 |
休憩(15分) | ※宜しければ、展示観覧などにもご利用下さい。 |
16:00~16:30 | TMY Technology Inc:Su-Wei Chang氏 「mmWave-SDR/OAI無線通信プラットフォーム」 本講演は、TMYTEKのmmW-SDRおよびmmW-OAIプラットフォームに関する包括的な解説を通じて、mmWave技術を活用した研究開発や産業応用にインスピレーションを与えます。広帯域と高速データ転送などのメリットを有するmmWave技術に焦点を置きながら、SDRの柔軟性とOAIのオープンソースフレームワークについて解説し、関連分野のイノベーションを促進します。また、TMYTEKのmmW-SDRプラットフォームのアーキテクチャ、機能や特徴について検証し、高度なアンテナシステム、ビームフォーミングやリソースの割り当て戦略などを含むmmWave技術の統合についても探求します。5Gネットワーク、IoTアプリケーションや高帯域データ伝送などの実用例をご紹介しながら、プラットフォームの有効性を示します。さらに、TMYTEKのmmW-OAIプラットフォームについては、プロトコルスタック、波形生成、ネットワーク管理機能などの説明により、高速プロトタイピング、アルゴリズムテスト、mmWaveアプリケーション開発についての理解を深めて頂きます。 |
16:30~16:50 | 株式会社構造計画研究所:江森 洋都、 白川 正之 電波伝搬シミュレータ「Wireless InSite」Beyond5G、6G向け新機能の紹介 レイトレース法による電波伝搬シミュレータ「Wireless InSite」に、Beyond 5G、6Gで期待される新技術のシミュレーションを容易にする新機能、「RIS機能」と「Fading Tool for Wireless InSite」が搭載されます。「RIS機能」は、電磁波の非正規な反射・透過をシミュレーションする機能で、Reconfigurable Intelligent Surface(RIS)による無線通信のカバレッジ拡張などをシミュレーションできます。「Fading Tool for Wireless InSite」は、レイトレース法をもとに時間変動するフェージング特性をシミュレーションするポストツールです。国際標準化団体3GPPの計算手法に沿って、時間変動する環境で車などの移動する端末との通信や、ビームフォーミングなどミリ波帯の技術開発・性能検証をサポートします。 |
16:50~17:20 | 電気通信大学:石橋 功至教授 「Beyond 5G/6Gに向けたミリ波通信設計」 第6世代移動通信システム(6G)に向け,世界中で様々な研究開発が活性化している.6Gではミリ波帯に代表される高周波数帯のさらなる活用は必須であり,より効率的かつ安定的に通信を行うために,様々な技術が提案されている.本講演では,6Gにおけるミリ波活用に向けた最先端研究について,キーワードを交えながら紹介すると共に,最新の開発成果を紹介する. |
17:20~17:25 | 閉会挨拶 株式会社構造計画研究所 情報通信営業部長 濱田 高志 |
17:25~18:00 | 休憩・展示観覧のお時間 (*会場は、懇親会準備とさせていただきます。) |
18:00~ | 懇親会 |